2018年 11月 06日 ( 1 )

ピエール・ボナール展

ピエール・ボナール展 に行きたかったのは
5年前 エルミタージュ・アムステルダムで ナビ派の絵をゆっくり鑑賞した秋の日を思い出したから。
(→ こちらから

ラヴェルと一緒に旅行するほど親交があり、
ラヴェルの曲目と同じ標題の絵も描いていると知り
前夜は ラヴェル「クープランの墓」「水の戯れ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「鏡」を聴き
イメージを膨らませました。

「視神経の冒険」的画家 ピエール・ボナール。


私には 「視野の島への挑戦」を絵画で表現していると観ました。
画面の中央に遠景を薄く描き
画面の周縁部に近景を集中させることで
鑑賞者に向かって ぐ~~~と絵画全体が迫ってくるのです。
構図、色彩、空間にハッとさせられる瞬間が 絵画の中に潜んでいます。
それを見つけたとき ドキっとしたり、涙が溢れたり、
自分の中の記憶を呼び起こす絵なのです。
まだまだ 気が付けてない、見えてないボナールが描いた何かを
新たに見つけられる喜びを秘めた絵画です。
何度でも 視細胞を刺激する絵!
やはり 視神経の冒険か!

相当興奮した私、鑑賞後 背の高い一人の男性に声をかけました。 
matsu: ” Would you take a photo for me? ”
男性:「。。。。。」
matsu:” Push here ! Are you all right ? "
男性: 「あの、、、」
matsu: 「ええ??日本語を喋るの?」
男性:「 私、日本人に見えないでしょうか・・・?」

ありゃま~~ 
躍動感ある色彩、空間美に満ちた絵画鑑賞にて 
すっかり オルセー美術館かヨーロッパにいる気分に浸っていました(#^.^#)

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最晩年、ボナールの書き残した言葉
「私の絵がひび割れずに残ることを願う。
西暦2000年代の若き画家たちのもとに 蝶の羽で舞い降りたい」

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「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールさんへ。
確実に舞い降りていますよ。
5年たって 再会したかった 一庶民の日本人の私のもとにも、
時間を超えて
場所を超えて 舞い降りてきています。
きっと また 地球上のどこかで 貴方の羽の音と色を見つけます。

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もう一度行きたいけど 時間がありません。
お気に入りの図譜がまた一つ増えました。
しばし 眺め読み耽ます。
ピエール ボナール展 2018年12月17日まで
国立新美術館 → こちらから

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by ray_matsumoto | 2018-11-06 23:26 | Favorite | Trackback | Comments(0)