All Laser LASIK ☆
2007年 12月 11日
①角膜の表面を薄くめくります。
めくったものをフラップといい100~140ミクロン(1ミクロン=1000分の1mm)、
髪の毛一本程度の厚みです。
②めくった下の角膜実質にエキシマレーザーをあて角膜を切除、蒸散させます。
③めくったフラップを戻します。
フラップは角膜内皮細胞のポンプ作用で吸着するので、縫合は必要ありません。
フラップを作るのには 二つの方法があります。
♪電動カンナのマイクロケラトームを使う方法
♪レーザーで角膜組織結合を切断する方法
レーザーで切断する方法はここ数年の話。
当初レーザーでのフラップ作成は、術後炎症が激しく、切断面が粗めでした。
その後メーカーの製品改良努力の結果、
現在では革新的なハイテク化を示し、注目されています。
つまりLASIK手術が ☆All Laser LASIK ☆ として より安全になってきました!!
フラップを作るためのレーザーはエキシマレーザーとは別。
フェムトセカンドレーザー(femtosecond lasers) です。
フェムトセカンドレーザーとは千兆分の1秒(はや~い!!!)の超短パルスレーザーで
短い時間でエネルギーを集中させます。
照射部位周辺での熱的・科学的損傷を受けにくい為 高品質の加工に応用されます。
現時点での眼科手術分野では 4つの機種があります。
いずれも アメリカ食品医薬品局(FDA)は 承認済みです。
★IntraLase アメリカ(IntraLase/AMO社)
この分野の老舗。当初ヘルツ数が少ない時は色々問題がありましたが、現在4世代目60Hzになってからは、フラップ作成に留まらず様々なカットをすることで、角膜移植にも利用可能。
★Femtec ドイツ(20/10 Perfect Visin社)
VISX波面解析装置
WaveScanの開発会社。
Perfect Visonへのこだわりと
頭脳は最高。
器械が大きいのが難点かな・・
日本国内に1台導入されています。
★Visumax ドイツ(Carl Zeiss社)
エキシマレーザーMel80と組み合わせ可能。
今年秋ストックホルムでのヨーロッパ屈折手術学会にて lenticule手術の発表あり。
つまりフラップ作成だけに留まらず、エキシマレーザーを照射する代わりに角膜実質を切片としてスライス→除去して近視を治そうという試み!この発案には ちょっとビックリしました!!
★Davinci~FemtoLDV スイス(Ziemer社)
マイクロケラトームAmadeusⅡの開発会社が
ノウハウを十分に活かして作ったフェムトセカンドレーザー。
最大の特長は移動可能でありコンパクトであること。
当初フラップ作成に特化してましたが、
他機種同様、用途に応じれる装置として進化中。
ちなみにLDVとはレオナルドダヴィンチらしいです・・・
エキシマレーザーの照射技術については、かなり完成度が高くなっている現在、
次のテーマは この分野でしょう!!
*:..。o○☆ *:..。o○☆ ☆ All Laser Lasik ☆☆:..。o○☆ *:..。o○☆ *
それぞれの一長一短を学んで よりよい技術に近づきたいと思います。