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大活字シリーズ 夏の栞 

新聞で 小説家 佐多稲子 を知り、
読んでみたいと思って 本を借りました。

佐多 稲子 「夏の栞」

完全な私小説で 作家 中野重治の最後の2か月を記したもの。
知っている作家 壷井栄(二十四の瞳)や尾崎一雄、
俳優 宇野重吉、奈良岡朋子 などの名前もでてきて 親しみを持ちながら読みました。
中野重吉が 入院して白内障手術をし、
眼科の担当医師に顔色が悪い事を相談した結果、黄疸から癌が見つかり 他科に入院になったこと、
眼科手術をきっかけに 全身の病気が判明することも身近に感じながら読みました。

佐多稲子と中野重治の長年にわたる友情と信頼、愛情が 控えめに表現されていました。
文章は 毅然としていて 冷静。
佐多さんに大変興味を持ちました。
Wikipedia によると 長崎の人、小学生のころから 工場で働き、芥川龍之介や菊池寛などと顔見知り、若くして結婚後離婚。
文才については、 伴侶の窪川氏より 中野重吉がみいだしたようで
彼に対する 愛情と感謝 が 夏の栞 。
生涯の栞として、人生の最後の道しるべ を文章になさったのだと思います。

大活字シリーズ 夏の栞 _d0131804_18012728.jpeg

手に取った本は 「大活字シリーズ」
大きな文字で読みやすいのは、 視力弱者のために 社会福祉法人・埼玉福祉会が発刊しています。
全国の図書館や福祉センター、病院などに普及しているシリーズだそうです。
また 埼玉福祉会では、働く人の1/3が 障碍者。

佐多稲子が活躍したのは 100年前のことです。
お話は ちょうど、6月から8月にわたってのこと。
これからの眼科医としての仕事、人との関係、思いやり、愛情を思いました。

大活字本シリーズ → こちらから
埼玉福祉会 → こちらから
  



by ray_matsumoto | 2022-06-06 18:00 | My Diary | Comments(0)