小山実稚恵~祈りを込めて~「ピアノ・ロマンの旅」

12年、24回に渡る 小山実稚恵「ピアノ・ロマンの旅」も残すところ今年の秋だけになります。
最後から2番目のテーマは ~祈りを込めて~

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シューマン 幻想小曲集 作品12
ベートーヴェン ソナタ 第31番 作品110
シューベルト ソナタ 第21番 D960


アンコール:
ショパン ノクターン 第21番ハ短調
ショパン ノクターン 第13番ハ短調 作品48-1
バッハ 平均律クラヴィーア 第1巻 第一番ハ長調 BWV846  プレリュード


シューマンのこの作品は クララとの結婚直前のもの。
ためらい、揺れる心、自由に羽ばたく気持ち、メルヘン、痛み、
そして最終曲は 夢の結婚式の鐘と葬式の鐘が入り混じるという喜びと苦悶のもつれ。
第1曲の 溜息のようなメロディーに 約25年前結婚した友達夫婦のあの時の笑顔、
優しく控えめな奥様である彼女を思い出し、
涙が止まりませんでした。
第2曲「飛翔」、久しぶりに聴きました。
子供の頃、この曲が好きだった!
いつか はやる気持ちを情熱的に弾けるようになりたい。

ベートーヴェン ソナタ第31番
崇高さ、壮大さ、 人間の力と音楽の力がしなやかに力強い演奏で一体化、
生きることの重さを感じる 素晴らしい演奏でした。

シューベルト 最後のソナタ 第21番
私の好きなソナタ。切なく 優しく、うつろう雰囲気、最期の希望。
小山さんの演奏は 希望に満ち溢れていました。
もう 新たに生まれ変わったくらい輝いていました。
死がそこにあっても 次に続く希望がある。
私には、そう聴こえました。

初回のポスター
第1回 ロマンへのさすらいの旅
テーマカラーは 白:ものごとのはじまりでした。

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今回は くすんだ青緑~湿気。さらに奥深くへ 。
人間の感情はいつになっても 幾つになっても 幾月経ても
湿り気を帯び 奥へと追及できるものなのでしょう。

今回のお土産は 
彼女のエッセイ「点と魂と~スイートスポットを探して」
最新版 初バッハCD ゴルトベルグ変奏曲 BWV988

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ある一点をあざやかに捉えるスイートスポットを得るには
感覚を研ぎ澄まし 体幹を鍛え
未知なるものを恐れない経験を重ね
脱力と集中 のバランスを知り
素直な気持ちで 楽しむこと。
親しみやすい文章で書かれています。
スイートスポットを意識して使うことは 人生の芯を捉えることなんですって。

今回のリサイタルは
友達のために 祈りを込めて 聴きました。
そして一人でも多くの人が良い人生だと思えるよう
しなやかな仕事を 私の友達のような優しさをもって やり続けたいと思ってます。
あなたの分まで 魂を込めて仕事をやり続けます。

小山実稚恵ロマンの旅はあと1回。
私達の旅は きっとどこかで繋がっていて これからもずっと続いているのだと思いたい。
だから、私はここでしばし力を出します。

いつも微笑み顔の貴女に…祈りを込めて~


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by ray_matsumoto | 2017-06-13 23:22 | Favorite | Trackback | Comments(0)