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日本眼科の歩み

WOC2014中「日本眼科の歩み」の展示がありました。

戦国時代には、軟膏が主流でハマグリにいれて保管していたそうです。
練りには 蜂蜜が使われていたとか!
昔 口紅もハマグリにいれてあったと 美容師さんから教えてもらいました。
ハマグリは 自然が作る大切な小物入れだったのですね。
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「眼目明鑑」1707年、日本で初めての眼科専門書。
それまでは 馬嶋流など一子相伝・秘術であった眼科治療が
このハンドブックにより 治療が広まったことでしょう。
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蘭学も加わり 東大教授による明治期の眼科学の教科書。
白内障手術の図解が 凄いでしょ?!凝視してしまいました!!!
向かって左には 手術中之不幸 の記載。
角膜縁切開小ナラザル乎、嚢不全ナラザル乎。
今に通ずる記述也!そして 何故か 楳図かずお風也・・・
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私のお気に入りは 向かって左。宇宙からやってきた器械みたいなもの。
異物除去マグネットですって!!!!!
先人、ムチャしてませんか?! デカイ!!!!!!
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現在どの眼科でも当たり前のように使っているオートレフも
登場当初は 今のエキシマレーザー以上に大きかったと、
先輩から聞いたことがあります。
便利な器械が多い眼科だからこそ
眼科の歴史は 幅広く面白いです。

大宝律令(701年)が発布されてから日本の医事制度が確立しました。
体療(内科)、
少小(小児科)、
創腫(外科)、
目耳口歯 
これら 4科に分けられたそうです。
私が大学の時も 眼科や耳鼻科は マイナー と呼ばれていました。

小さな臓器に沢山の組織が集まり
精密な組織を知ろうとする 人の英知が
技術の発展、技能の研鑽となり
教育、伝授されてきました。

眼科の仕事を 誇りに思います012.gif
by ray_matsumoto | 2014-04-14 19:49 | Academy.Congress | Comments(0)

Eye Doctor's ESSAY★


by ray_matsumoto