湿度を感じながら
2011年 11月 01日
患者さんには タオルケットをかけるようにしている。
温度以上に大切なのは湿度。
湿気を帯びると
エキシマレーザーやフェムトセカンドレーザーがご機嫌斜めになる。
冷房の温度を下げたり、ドライにしたり
手術をしながら 私もスタッフも 環境チェックにも余念がない。
レーシックをはじめて12年。
この環境で手術をし続けると 湿度の高低に身体が敏感になる。
む~~とするな・・・と思って 温湿度計をみると 確かに湿度が高い。
昔は 梅雨時に 蒸し暑いな~~と思うくらいだったが
今は より繊細に湿度を感じれる身体になったと思う。
本日も無事手術が終了。帰宅後ほんの1時間だけピアノの練習をした♪
今 夢中になっているのは ショパン ポロネーズ op.26-1 嬰ハ短調
ダイナミックで鋭い響きの導入 それに続く強弱の対照は 交情を表すのか。
そして 後半 変二長調の叙情的、高雅な旋律は 湿度を含んでいる。
弾きながら そう感じる。
そして 涙腺を緩めながら 悦びが満ちてくるのが解かる。
感じながら 手が 指先が 創っていく。
よく見えるようになりますように・・・そのお手伝いをする手術。
私の手が 新しい光の世界を創っていく。
175年前の音楽を 再現するピアノ。
私の指先が 昔の音色を甦らせ 心に程よい湿度をもたらせ潤わせる。
カラカラ アッサリ、乾燥しすぎでは 色気がない。
じっとりしすぎも 重荷だ。
湿度を感じれるようになった。
私の動物的本能は まだ残っている。
外環境への対応能力は まだ高いようだ。
手術をすることも ピアノを弾くことも
私にとっては やりがいのあること、喜びへのステップ。
Allegro appassionato.