利、得、徳
2011年 08月 09日
阪大、筑波大の教授陣に加わり
病院や医院で手術を積極的に行なっている先生方の講演を聴くことができました。
白内障手術のときに挿入する
プレミア眼内レンズをもって裸眼視力の向上を追究するならば
角膜形状解析装置や波面解析装置にて
角膜収差や全収差を把握しましょう。
それらをおおいに活用して 手術適応を決め術後結果をフィードバックしましょう。
そんなお話と 実際の臨床結果の話。
徳島の藤田先生、
多根記念病院の福岡さっちゃん先生、
6月の学会で久しぶりにお話できた二宮先生など
知った先生の講演は 私にとって 楽しく聞けて吸収しやすい話でした。
会場からの質問:
「角膜形状や波面解析装置を買い揃えなければならないコストを
大学の先生方はどうお考えか?
同じ白内障手術点数なのに、開業で器械を揃えるとなると
そのコストを考えなくてはならない」
壇上の先生:
「確かに器械は高額です。大学にいればそのことは考えず器械を使っています。
ただ裸眼視力が向上することで患者さんの満足は高く
クリニックの価値があがります」
そう 上品にお答えになられました。
レーシックやICL~屈折矯正手術を行っているレイクリでは
角膜形状解析装置も波面解析装置も日常的に使っている器械で
これらは 勿論 白内障手術にも 多いに役立っています。
だから 私は この質問に
「買えよ~~患者さんの為、自分の為になるんだよ~価値ある器械なんだよ!」と
心の中で叫んだし
これらなしで白内障手術をしている器用さ?図太さ?に ある意味、感嘆したものです。
■月曜日には 加齢黄斑変性症の治療薬を扱っているN社の方と面談をしました。
眼底3次元解析装置(OCT)を導入している施設は 神戸市で2割程度らしいです。
OCTに関しては 保険点数もついているので 検査を行なえば請求はできます。
それでも 2割の導入・・・
福岡のO先生は OCTのことを 『黄斑先生』 と敬愛し
外来で駆使されています。
私も OCT愛用者です。
断層写真で 今まで どれだけ診断の手助けをしてもらったことでしょう。
■本日火曜日 帰宅中 私の尊敬する林みち子先生と偶然電車で出会いましたが
林先生は ハイデルベルグスペクトラリス をお持ちです☆
林先生:
「もう手術もしないから 私の自己満足かもしれないけど 何でもよく見えるのよ!」
私は 林先生に手術や外来のご指導を頂いて 本当に良かったと思います。
そして 今でもその頃と変わらぬ前向きな姿勢でお仕事をなさっている林先生は
私の憧れの存在、目標の先生です。
私達は 医業を行ないながら 事業経営もしているわけですが
医業をおろそかにして 事業に走り 利業になっていくのは 世の罪です。
人間性から滲み出た徳の力、
医業は 徳業であるべきでしょう。
利を以て行なえば 怨み多し
利は智をして昏(くら)かしむ
利の害 って
利で幸福感を掴んでいる人には わからないのかもしれません。
徳をつむ ことを思えば
角膜形状解析装置も 波面解析装置も OCTも
全部 あっていいくらい!!!
そんな営業をする器械屋さんは いないけどね♪
私達の医新会グループには 波面解析装置、OCTは全施設に揃っていますよ!!
日々 徳をつんでいる最中の私達です。