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高場 乱先生

先月の学会中、毎日配布されていた
第63回日本臨床眼科学会デイリーニュース を読んで
心惹かれる記事があった。

幕末から明治を男装の士として生きた 
女性眼科医 高場乱(たかばおさむ)先生 のこと。

20歳で高場眼科を継ぎ
貧者からお金を取らず 経営は苦しかったものの
40歳のとき 福岡住吉神社近くに眼科医院と塾を併設し
元気な若者が多数集まったそうだ。
富や名誉を退け 教育と医療に捧げた生涯。

その墓碑が 博多崇福寺にあるということで
学会の勉強も大切だが
同じ女性眼科医として 先輩を拝みに行った。

静かな 崇福寺
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黒田藩のお墓もここにあり 拝む時は特別なエリアなので
鍵を借りなければならない。
黒田藩のお墓は 外から 静かに拝んだ。
とっても立派な墓碑だったが 伸び放題の雑草の中で
少し 淋しげであった。

さて 目的の 高場先生 のお墓は 堂々たる大きなもの。
題字は なんと 勝海舟!!!
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きっと 器の大きな女傑だったのだろう・・・
「先輩・・・・・私のこと、見守っていてください・・・」
しみじみ 拝みました。

でも なんだか様子がちょっと違う。。。。。
高場先生に並んで 頭山先生、来島さんの大きな墓碑。
そのエリアは 玄洋社 の広場になっていた。
彼らは 高場先生の教え子らしいが お寺でよくよく話を聞いてみると
頭山満氏は アジア主義を唱える国家主義団体 玄洋社の設立メンバーであった・・・

デイリーニュースを読み返してみると
~~玄洋社の暴れ者を育てた男装の女医~~
と サブタイトルが書いてあった。。。。

政治的な話は 横においておくとして
私の日頃思っていることの一つに
 『新の根底は 親なり』 がある。
安岡正篤先生の本に書いてあった言葉であるが
親しむことができて初めて新しくできる・・・という意味。

他人に興味を持ち 親しむことが
新たな関係を作る第一歩。
自己を新たにするのもそう、
先祖から伝わる大事な自分にもっと親しむ、
もっと自分を大切にする、
そして本当の自分に親しんで初めて 
これではいけないな、何とかしなければならない、、、と
自分を新しくすることができる。

親しむが 革新の始まりなのであ~る
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乱世を治めるよう乱と書いて オサム と名づけられた眼科医

約150年後 今を生きる私は
お花に親しむ 新しいことに興味旺盛
Manta rayのように穏かでありたいと思う眼科医。
決して 暴れん坊を育てていないし、好んでもいません!!
今日のお花は ラナンキュラス似の薔薇、ラナンキュラ とテレサ
上品なテレサと 元気溢れるラナンキュラ♪
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ねッ 私は 暴れん坊じゃな~い!!

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by ray_matsumoto | 2009-11-05 21:17 | My Diary | Comments(0)

Eye Doctor's ESSAY★


by ray_matsumoto