高場 乱先生
2009年 11月 05日
第63回日本臨床眼科学会デイリーニュース を読んで
心惹かれる記事があった。
幕末から明治を男装の士として生きた
女性眼科医 高場乱(たかばおさむ)先生 のこと。
20歳で高場眼科を継ぎ
貧者からお金を取らず 経営は苦しかったものの
40歳のとき 福岡住吉神社近くに眼科医院と塾を併設し
元気な若者が多数集まったそうだ。
富や名誉を退け 教育と医療に捧げた生涯。
その墓碑が 博多崇福寺にあるということで
学会の勉強も大切だが
同じ女性眼科医として 先輩を拝みに行った。
静かな 崇福寺
黒田藩のお墓もここにあり 拝む時は特別なエリアなので
鍵を借りなければならない。
黒田藩のお墓は 外から 静かに拝んだ。
とっても立派な墓碑だったが 伸び放題の雑草の中で
少し 淋しげであった。
さて 目的の 高場先生 のお墓は 堂々たる大きなもの。
題字は なんと 勝海舟!!!
きっと 器の大きな女傑だったのだろう・・・
「先輩・・・・・私のこと、見守っていてください・・・」
しみじみ 拝みました。
でも なんだか様子がちょっと違う。。。。。
高場先生に並んで 頭山先生、来島さんの大きな墓碑。
そのエリアは 玄洋社 の広場になっていた。
彼らは 高場先生の教え子らしいが お寺でよくよく話を聞いてみると
頭山満氏は アジア主義を唱える国家主義団体 玄洋社の設立メンバーであった・・・
デイリーニュースを読み返してみると
~~玄洋社の暴れ者を育てた男装の女医~~
と サブタイトルが書いてあった。。。。
政治的な話は 横においておくとして
私の日頃思っていることの一つに
『新の根底は 親なり』 がある。
安岡正篤先生の本に書いてあった言葉であるが
親しむことができて初めて新しくできる・・・という意味。
他人に興味を持ち 親しむことが
新たな関係を作る第一歩。
自己を新たにするのもそう、
先祖から伝わる大事な自分にもっと親しむ、
もっと自分を大切にする、
そして本当の自分に親しんで初めて
これではいけないな、何とかしなければならない、、、と
自分を新しくすることができる。
親しむが 革新の始まりなのであ~る
乱世を治めるよう乱と書いて オサム と名づけられた眼科医
約150年後 今を生きる私は
お花に親しむ 新しいことに興味旺盛
Manta rayのように穏かでありたいと思う眼科医。
決して 暴れん坊を育てていないし、好んでもいません!!
今日のお花は ラナンキュラス似の薔薇、ラナンキュラ とテレサ
上品なテレサと 元気溢れるラナンキュラ♪
ねッ 私は 暴れん坊じゃな~い!!