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アレルギー性結膜炎 カユイ!!

最近 カユイ!! 充血する!! 目やにが出る!! との主訴で受診される方が増えました。

そうです!花粉症、アレルギー性結膜炎 です。アレルギー性結膜炎 カユイ!!_d0131804_20174685.jpg

スギ科の花粉は 1月下旬から5月初旬まで
ヒノキ科の花粉は 3月から5月下旬まで

風にのって飛んで飛んで ~~~ 飛散します。

毎年苦労される方々のために 『初期療法』 をお話しようと思いながら
大好きな食べ物の話ばかり書いて もう初期はすぎ 立派な飛散期に突入してしまいました。
ごめんなさい。。。

アレルギー性結膜炎の 『初期療法』 とは
花粉が飛び始める前に治療を開始することによって、花粉飛散期の症状を軽減する方法です。
花粉飛散予測日より 約2週間前から 治療を開始します。

初期には ケミカルメディエーター遊離抑制薬 を使用します。
「アレルギー物質が来た~~!」と伝える細胞(肥満細胞)が 
その信号として放出する化学伝達物質(ケミカルメディエーター)を抑えることで、
過剰な生体反応を抑え、アレルギー症状を抑えていきます

昔から使われている インタールが代表ですが、
その他 ケタス、アイビナール、リザベンなどの点眼薬が有効とされています。

飛散期に入り、やっぱり症状が悪化してきた、痒い痒い!!となれば
ヒスタミンH1受容体拮抗薬 を使います。
カユカユ成分である ヒスタミンが各臓器に浸透していく場所で せき止めます。
ザジテンやリボスチン パタノールの役目です。
これらには、ケミカルメディエーター遊離抑制効果を持っているものもあります。
目薬がちょこっとしみたほうが 効いた感じがする…という方には リボスチンを
しみるのはイヤ・・・という方には パタノールを 私は処方しています。

何に対して抗体を持っているかは アレルゲンの採血で解ります。
原因が分かれば、その季節の前に 早めの治療をお勧めします。
毎年同じ時期に花粉症の症状で苦しんでおられるのでしたら 
その時期より少し早目に治療を始めましょう。
そうすれば 少しでも 飛散期の症状を抑えることが期待できますので。。。

ちなみに 近畿であれば スギ花粉に対しては 1月初旬から治療しておかなければなりません。
・・・もう1か月以上 情報が遅れてしまいました・・・アレルギー性結膜炎 カユイ!!_d0131804_20221445.gif
来年の記憶に残しておいてください・・・
by ray_matsumoto | 2009-02-20 20:22 | Eye Informations | Comments(0)

Eye Doctor's ESSAY★


by ray_matsumoto