ロンダニーニのピエタ像
2012年 09月 13日
最初の観光に出向きました♪
1450年に建てられたルネッサンス時期最大の城、
18世紀まで要塞として 諸外国の攻勢から身を守りました。
紋章が至る所に残っています。領主の威厳を知らしめます。
多くの戦士が闘ったであろう塔は 1477年建築。
中にあるのは Musei del Castello Sforzescoスフォルツア城博物館で、
感動したのは ミケランジェロ、ロンダニーニのピエタ像
80歳を過ぎて製作にとりかかり
1564年2月18日の死の数日前まで 彼が魂を刻んだ作品
目が悪かったらしく クリアカットできなかったとの説もあります。
後ろからみると まだまだ粗削りです。
ピエタ像とはキリストを抱き 悲しむ聖母マリアの像のことですが
この彫刻では マリアさままで崩れ落ちていきそうです。
身体を密着させ、弱々しい抱擁に 深い哀しみを感じます。
ミケランジェロのピエタ像は
フィレンチェの二つの美術館、バチカン、そして スフォルツァ城の4体があります。
残り3体を 生きている間に 目に残したいと思いました。
最期の作品を最初に観てしまい
これから 年老いていく私が 若い作品をみるのです。
そのとき、私にどんな感情が蠢くでしょうか。
芸術タイムマシーンを 愉しめる感性を そのときでも 持っているでしょうか。
Castello Sforzesco スフォルツァ城 →こちらから