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ロンダニーニのピエタ像

Castello Sforzesco スフォルツァ城 が宿泊先の目の前にあり
最初の観光に出向きました♪

1450年に建てられたルネッサンス時期最大の城、
18世紀まで要塞として 諸外国の攻勢から身を守りました。
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紋章が至る所に残っています。領主の威厳を知らしめます。
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多くの戦士が闘ったであろう塔は 1477年建築。
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中にあるのは Musei del Castello Sforzescoスフォルツア城博物館で、
感動したのは ミケランジェロ、ロンダニーニのピエタ像
80歳を過ぎて製作にとりかかり 
1564年2月18日の死の数日前まで 彼が魂を刻んだ作品
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目が悪かったらしく クリアカットできなかったとの説もあります。
後ろからみると まだまだ粗削りです。
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ピエタ像とはキリストを抱き 悲しむ聖母マリアの像のことですが
この彫刻では マリアさままで崩れ落ちていきそうです。
身体を密着させ、弱々しい抱擁に 深い哀しみを感じます。

ミケランジェロのピエタ像は 
フィレンチェの二つの美術館、バチカン、そして スフォルツァ城の4体があります。
残り3体を 生きている間に 目に残したいと思いました。
最期の作品を最初に観てしまい 
これから 年老いていく私が  若い作品をみるのです。
そのとき、私にどんな感情が蠢くでしょうか。
芸術タイムマシーンを 愉しめる感性を そのときでも 持っているでしょうか。


Castello Sforzesco スフォルツァ城 →こちらから
by ray_matsumoto | 2012-09-13 19:52 | Favorite | Comments(0)

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by ray_matsumoto