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長さ、高さ

本日 後房型フェイキックIOL(ICL)のSTAAR・JAPAN社 の方が
いらっしゃいました。
ICL導入までの流れや必要な検査機器の確認 をさせてもらいました。

どれくらいを矯正するか・・・屈折度数の決定については
日々レーシックを行っているその経験をもとに 決定できるかと思います。
レーシック、特にカスタムビューでは照射径を自由にオーダーメイドしていますが
ICLについては レンズのサイズ決定が重要なポイントになるでしょう。
同じ屈折度数であっても、目の大きさはさまざまです。
水晶体までの深さ、
角膜直径が12mm以上と大きい人、10.5mm程度と小さな人、さまざまです。
現在フラップ作成にあたり 角膜直径を測定していますが
検査器機間で少々の誤差は起こりえます。だって測定原理が違うから。
レイクリでは、 
前眼部解析装置Pentacam、
TOMEYのオートレフトポグラファーで
角膜径を測定できます。
「ううう~~~ん 誤差あるな~~~」と思えば
私が実際のスリットで計測します。

ICLでは ORBSCANでの角膜測定を推奨しているそうですが
今までの経験でORBSCNもPentacamも、
さまざまなデータに高い再現性がありました。
どちらも 角膜形状の高さ表示においては 優秀な器械です☆☆☆

Pentacam は最近はやりの青色LEDを測定光とし 
回転するシャインプルーフカメラを原理とします。
測定点は25000点、測定時間は約2秒、明るいお部屋でも測定可能です。
またICLシミュレーションソフトとして、
ICLから虹彩、水晶体、角膜内皮までの距離を表示したり、
エイジング予測機能として水晶体厚が年間18μmずつ増加すると仮定した
術後50年までのICLの状態のシミュレーションや、
自覚屈折に基づくIOL度数計算も可能です。

ORBSCAN は 白色光を測定光とし、
角膜を連続的にスキャンするスリットスキャニング方式です。
測定点は9600点、測定時間は約3秒であります。

どちらの器械にしても 要は 
検査がきちんと行えているかどうか、、、です。
データ、おかしいな~~と思えば 
優秀なレイクリスタッフは検査を何度も行いますし、
私自身も画像ファイルに飛んできたデータをみて
患者さまが診察室に入る前に 
「もう一度、、、解析もして、、、」など指示を出しています。

普通の白内障手術では 
角膜のデータはあまり気にせず手術をされることが多いかと思いますが
屈折手術では 正しい角膜データの取得が 成功への第一歩★
これは 角膜をさほど触らないICL手術でも 同じかと思います。
今までのレーシックの経験が ICLの臨床成績にプラスになると信じています。
長さ、高さ_d0131804_18532582.jpg

白も 黒も 同じ大きさですよ♪
傾きによって違って見えますよね~
データは正確に撮りましょう!!!
ただし、このケースの場合、
基準(matsu's face)が曲がっているようですな・・・
by ray_matsumoto | 2010-02-23 18:53 | Eye Informations | Comments(0)

Eye Doctor's ESSAY★


by ray_matsumoto