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レーシックバッシングで思うこと

週刊文春 8月6日号に
「レーシック手術が危ない」 という 記事が載りました。

~レーシックそのものが危ない~ という大きな誤解を招くのではないかと
10年以上に渡って コツコツと真面目に取り組んできた眼科医としては 
悲しい記事でした。
レーシックバッシングで思うこと_d0131804_15133911.jpg


検査機器、治療機器がしっかりした施設で
十分な説明を聞いて 手術を受ければ
レーシックは 白内障手術同様 安全性の確立された手術であります。
検査データを しっかり読みとり 矯正量を決めていけば
白内障手術よりも 成功率は高い手術かもしれません。


レイクリでは 
精密検査を念入りに行い 様々な器械の結果を踏まえ
総合的に判断して 私が矯正量を決めています。
10年間 矯正量を決め続けた 腕のみせどころです。
老眼年齢の方には 事前に術後の見え方の確認をし 体験してもらいます。
45歳以下で 術後老眼鏡を使っている方は レイクリではいません。
万が一 遠視になっても 遠視矯正可能なエキシマレーザーですが
私の今までの経験では 
50歳代の方1名、元々強度近視だった40歳代後半の方1名のみ 0.04%です。
それも カスタムビュー登場前のずいぶん昔の話です。。。
ここ数年では 再手術の遠視矯正は起こっていません。


術後の症状、レーシック特有の見え方についても
事前に 私、カウンセラー とダブルで説明しています。
それを理解された上で 
裸眼で見えたい、コンタクトレンズから開放されたい、、、と
レーシックを選択されたのであれば、
そのお手伝いをするのが 私達の仕事、
最高最良の医療を行うべく いつも精一杯努力しているつもり!
でも 自由診療ですから
患者さんにも 勉強してもらいたいと思ってます。
だから 質問があれば しっかり答えています。
悩んでいる方に 手術を無理強いすることは ありません。


術後の合併症の一つに 角膜上皮細胞迷入(イングロース)があります。
視機能に影響を与えることは めったにありませんが
たまに 難治性イングロース が起こるようです。
上皮細胞迷入は 最初の手術のときに 
フラップ下に上皮細胞が入っていないかを確認することで避けられます。
マイクロケラトームでイングロースが1~2% 
90度に近く切り込むフェムトセカンドレーザーで0.03% との報告があります。
レイクリで使用しているフェムトセカンドレーザーは 約45度でのエッジですので
マイクロケラトームに近い・・・と言えます。
ただ、私は フラップを戻した直後に 角膜にライトをあてて フラップ下の確認を行っています。
何かあれば その場で 再洗浄をします。
また 術直後に診察を行いますので
そこで またまた 何かあれば 再洗浄をします。
私の経験での術当日の洗浄は 1000分の1の確率、、、めったにありません。
施設選びのさいに
術直後のライトでのフラップチェック、
術直後の診察を執刀医が行っているかを確認されるのも一つですね。

この方法で 10年間マイクロケラトーム~FEMTO LDVでフラップを作成し
洗浄が必要なイングロースの発症は起こっていません。
小さなイングロースが起こった場合、術後まめに診察をします。
たいてい、島状になって固定してしまいます。


何事も 最初が肝心!!
レーシックバッシングで思うこと_d0131804_15301921.jpgクリニック選びは慎重に・・・
そして 十分な説明のもとで 
納得し 安心した気持で 手術を受けてくださいね★

by ray_matsumoto | 2009-09-02 15:13 | LASIK/ICL | Comments(0)

Eye Doctor's ESSAY★


by ray_matsumoto